toki- series_♯01
Akinori Goto
本作品は動きを繋いで時間を実体化させています。一見メッシュ状の白い塊にしか見えませんが、光のスリットを投射することで切り取られた時間が再生されます。目に見えない時間を実体化させることで動きとの関係をより鮮明に表し、更には時間そのものの美しさや性質を見出そうとしています。
toki- BALLET #02ではダンサーが踊った軌跡を私自身がカメラで撮影し、その視点から一度動きを分解させて、再度繋げています。作品に光のスリットを投射すると、私の視点でのダンサーの踊りが空間上に再現されます。実際に踊った位置、視点とを連結させて時間を実体化しています。更に私の視点以外の角度から光のスリットを投射することで、多方向からの時間の再生方法が浮かび上がってくるでしょう。