MEDIA AMBITION TOKYO

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Imaginary Soundwalk

Qosmo

人は一枚の写真から、その場の音を想像することができる。海岸の写真は打ち寄せる波のざわめきを想起させ、混雑する交差点の写真からは、車のクラクションや街頭広告の音が聞こえてくる。Imaginary Soundwalkは、風景からその場の音を想像するという、無意識の行為に焦点をあてた作品である。
本作品では、大量の動画の画像と音の関係を学習したAIが、あらかじめ用意した無数の環境音から最も風景にあった音を検索することで、架空のサウンドスケープ(音の風景)を生成しつづける。鑑賞者はGoogleストリートビューのインタフェースを用いて、AIが「妄想」するサウンドスケープの中を自由に歩き回ることができる。音の再生前に意図的にはさまれた短い間は、鑑賞者各々にも想像を促すきっかけとなる。
共感覚的な思考をあえてシステムとして外部化することによって、人間誰しものが持つ「想像する力」に光をあてることを試みた。

Concept/Machine Learning: 徳井直生
UI Design/Programming: 堂園翔矢
Machine Learning: 梶原侑馬
Network Programming: 2bit
Assistant Programmer: Robin Jungers
Various sound files are used under Creative Commons Licenses. See http://imaginarysoundscape.qosmo.jp/
機材提供(スピーカー): sonihouse

Roppongi Hills, Mori Tower 52F, TOKYO CITY VIEW

Google Map

2/9(fri)–2/25(sun) | 10:00-22:00

Schedule
  • 入場料

    一般当日1800円、シニア(65歳以上)1500円、学生(高・大学生)1200円、子供(4歳〜中学生)600円

    ※東京シティビュー入場料

Artist Profile

  • Qosmo

    2009年設立。Computational Creativity and Beyondを標榜し、AIを用いた作品制作、アルゴリズミックデザインなどを手がける。
    近作に、ブライアン・イーノ氏のアルバム「THE SHIP」のミュージックビデオ制作他、AIと人間の対話をテーマにした AI DJ ヨーロッパツアーも現地で大きな反響を生んだ。創作の過程にアルゴリズムを介在させることで、新しい気づきや視点をもたらす表現を実践する。