The Watchers-眺めるもの
マリー=ジュリー・ブルジョワ、マリーヌ・パジェス、アントワーヌ・シュミット
キュレーション・空間構成 ティエリー・フルニエ
ティエリー・フルニエのキュレーション・空間構成による本作は、三人のフランス人アーティストが手がけた三つのデジタル・インスタレーションのシリーズです。高層ビルから東京の風景を捉えたライブカメラの映像を、それぞれの方法で変容させています。
マリー・ジュリー・ブルジョワは、東京の地平線をパリの地平線と交換し(『消失点』、マリーヌ・パジェスは、観客の指が触れることで束の間に姿を現すよう、風景を白いベールで覆い(『浮遊する身体』)、アントワーヌ・シュミットは、1時間かけて風景の上を一周する大きな円を描きました(『No Disc』)。本作では、観客が作品を見ており、作品自体もまた風景を見ているのです。
各作品は、ティエリー・フルニエの企画およびキュレーションによるプロジェクト『Fenêtre augmentée』の一環として、2013年にマルセイユのフリッシュ・ラ・ベル・ド・メ(マリー=ジュリー・ブルジョワ)にて、また2014年にコリウールのシャトー・ロワイヤル(マリーヌ・パジェス、アントワーヌ・シュミット)にて、制作された。
共催:アンスティチュ・フランセ日本
第8回「デジタル・ショック」共同企画