蝉-Canon
佃 優河 (Digital Nature Group)
「BioPunk」
コンピュータ単体で、生物単体で、できないことが生物とコンピュータの掛け合わせで可能になる。だが「身体に電極を刺し電気刺激を与え行動を制御する」という行為は、一見するとグロテスクで、ディストピアを想像する人も少なくはない。しかし、そのような行為は必ずしも悪いとはいえない。「アート」として「技術が浸透していくときに拒絶されうるか?」という感情の側面を考えることは「BioPunk」の実現を考える上で重要だ。
「セミ」が「パッヘルベルのCanon」を奏でた。セミという生物は日本では身近であり、部屋の外に出るだけで「BioPunk」を考えるきっかけになる。そして、音楽とは人間の感情と強く結びつくものであり、感情的な面から作品をみる事を促す。普段、セミの音は不快感を与える。しかし、本作品では独奏に加え四重奏であっても、うるささを感じず、どこか物悲しささえ感じるかもしれない。
デジタルネイチャー推進戦略研究基盤
プロデューサー 佃優河
サポーター 西田直人 鈴木一平
アドバイザー 落合陽一 星貴之
Artist Profile
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Yuga Tsukuda
佃 優河
所属
筑波大学
情報学群
情報メディア創成学類
一年
デジタルネイチャー推進戦略研究基盤紹介
デジタルネイチャー推進戦略研究基盤に所属しており、主に生物とコンピュータの関係性を研究している。バイオエレクトロニクスにも興味があり、「BioPunk」という世界観に強い関心を抱いている。「BioPunk」とは「バイオテクノロジー(生物工学)に焦点をあてる、SFのジャンルである。 サイバーパンクからの派生ではあるが、情報技術よりもむしろバイオテクノロジーの織り込みに焦点をあてている世界観」である。