ELECTRONICOS FANTASTICOS! Electromagnetic Room
Ei Wada
アーティスト/ミュージシャンの和田永が中心となり、集った仲間とともに役割を終えた電化製品を電子楽器として蘇生させ、合奏する祭典をつくるプロジェクト「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」。2015年から始動し、これまでに『ブラウン管ガムラン』『扇風琴(きん)』『黒電話リズムマシン』をはじめとする数々の「家電蘇生楽器」を生み出してきた。2017年には古家電による祭り囃子を人々が奏で、ヤグラの周りで踊る『電磁盆通り』なるテクノロジーの供養と蘇生祭を執り行った。電化製品が本来持っている機能を積極的に読み替えて楽器として転用させ、都市の廃棄物から生まれる土着音楽やその祭典を夢想しながら、日々ファンタジーを紡ぎ出している。今回のMATでは2日間限定の『電磁室』を設え、楽器の体験展示と和田永による実演を行う。
Artist Profile
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Photo by Mao Yamamoto
Ei Wada
和田永
1987年東京生まれ。音楽と美術の間の領域で活動。オープンリール式テープレコーダーを楽器として演奏するグループ「Open Reel Ensemble」で活動する傍ら、ブラウン管テレビを楽器として演奏するパフォーマンス「Braun Tube Jazz Band」にて第13回メディア芸術祭アート部門優秀賞を受賞。各国でライブや展示活動を展開。ISSEY MIYAKEのパリコレクションでは、現在までに11回に渡り音楽に携わった。2015年より、古い電化製品を電子楽器として蘇生させるプロジェクト「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」を始動させ取り組んでいる。