Interpreter for the Alien
Interpreter for the Alienは、染みついた思考パターンを相対化し新しい発想法を開発するワークショップである。組織やコミュニティ内で流通している、がしかし改めて細かく定義することなく使われている単語や概念を、地球外の視点から見つめ直し、あらたな定義を作り出そうと試みるものである。たとえば「クリエイティブ」という言葉は、ある組織においては、たんに「作る」ことを指すだけかもしれないし、別の組織では「新しい・従来には無かった」という定義かもしれない。別の惑星から来たエイリアンに対して、「クリエイティブ」な状況を伝えるための新たな言葉、説明をゼロから考え出し、導出するプロセスのなかで、これまで気づかなかった言葉のポテンシャルが引き出され、従来使っていた考え方の枠を超える機会が生まれることになる。スタートアップ企業やアートといった「枠組みにとらわれない」発想を持つメンバー同士がこのワークショップを通じて創発しあうことによって、相互の刺激になるだけでなく新しい発想方法の地平を拓く兆しに手応えを感じている。
Artist Profile
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Interpreter for the Alien
Interpreter for the Alien
ミュージアムエデュケーター/アーティスト 会田大也と、HEART CATCH代表取締役でテクノロジー×クリエイティブ×マーケティングを強みにプロデュース業や執筆活動を行う西村真里子、数々のスタートアップ支援やCFOを務める飯田さやか、アメリカを拠点に事業開発兼投資家として活動する奥本直子、のメンバーで構成されるコレクティブで、実践を通して、アートシンキングの社会応用を試みている。現在は、Interpreter for the Alienというワークショップを通して、スタートアップ企業の創業者やアーティスト、クリエイターといった参加者とともに、キーワードとして組織内に流通している単語に対して、新たな定義を掘り起こし異化することで、従来の考え方や発想法を相対化する活動を続けている。